みなさん、こんにちは。
3月、今年度最後の勉強会は、
認知症の基礎知識、
そして、
フランス生まれの ユマニチュード という
認知症のケアについて勉強をしました。
ユマニチュードは
「見つめる、話しかける、優しく触れる」
がケアの基本です。
相手と話すときは「目を見つめる」
一番驚き、すごい!と感動したのが、
認知症の方を寝たきりにしない
自分の足で立ち、少しでも歩いてもらうこと。
認知症の方は声をあげたり、物音を立てたりという行動をとることがありますが、
それは自分の存在に気付いてほしいというサイン。
ユマニチュードを使って
「優しい気持ちを優しいと感じてもらえるように」接することが
大事であると学びました。
さて、私たちマイファミは、「仁愛」の精神を大切に日々の医療活動と向かい合っています。
仁は、「他人に対する親愛の情、優しさ」
愛は、「そのものの価値を認め、強く引きつけられる気持ち」
を表します。
質の高い医療の実践には、患者と医療従事者がともに学び合いながら、
思いやりと慈愛の心(=仁愛)が基礎にあることが不可欠です。
そうはいっても私たちは、
ひとりひとり不完全な人間です。
毎日の生活の中では、思うようにいかないこと、
意図せず周りを傷つけたりすることもあるかもしれません。
それでも、人はお互い、常に「優しさ」を求め、分け合い、育む
人はともに学び合い、学び続けていくことによって、成長するのだと思います。
この一年、ひとつ、ひとつの勉強会をとおして学んだことは
すべて「仁愛」に通じるものでした。
これからも、あせらず、たゆまず、おこたらず
患者さん、ご家族、そして仲間とともに学び続けていきたいと思います。
看護師・助産師 小林 典子